40歳の童貞男(The 40 Year Old Virgin)

40歳の童貞男』(The 40 Year Old Virgin)
というジャド・アパトー(Judd Apatow)監督の2005年のコメディ映画を観た。
観る前からジャケット写真とタイトルだけは知っていたが「まあ、特に観る必要もないアメリカのおバカ映画だろう」と思ってずっと観ていなかったが、「作品も良いがジャド・アパトー監督が良い」という事を言われたのでじゃあ観てみるかとDVDを借りてみた。
主演はスティーヴ・カレルで脚本や製作総指揮も担当している。
最初はわからなかったがこの人は「リトル・ミス・サンシャイン」に出演していたゲイの叔父さん役の人だった。


家電量販店に勤めるアンディは同僚達からも良い人と思われるような優しい人物。
ある日、同僚3人に夜の店でのポーカーにポーカーに誘われアンディも参加する事になる。
しかしそこで過去の女性経験の話になり、ゲームやフィギュアが好きなオタク趣味である事よりも最大の秘密、40歳を過ぎて童貞である事がバレてしまう。
翌日仕事場に向かうと同僚の反応は普通に見えたが、他の従業員にまで話が広まっていた。
からかわれた事を怒ったアンディは店を飛び出すが、それを同僚のデビッドは止めてアンディが何故40歳になってもなお童貞なのか話す事になる。
それから同僚のデビッド、ジェイ、キャルの3人はアンディを童貞卒業させるために色々な方法でアンディを女性に近づけようとする。


バイトの映画好きの人いわく「今アメリカで一番面白い映画を作るのはジャド・アパトーチーム」であるらしい。
その言葉通り、かなり面白かったが同じぐらい下品でもあった。要するにアメリカのおバカ映画である。
でもその面白さが中途半端ではない程ぶっ飛んでいる為、他のおバカ映画よりも断然楽しめた。
大きく分類すると「ハングオーバー」も同じようなジャンルに属すると思うのだが、こっちの方が下品で女関連のヤバさは凄い。実際に夜とかに出会ったらかなり怖いし、本当に馬鹿な女ばっかしか出てこない。
つま先舐めてくるとか、泥酔した女をナンパしたら交通手段が車でアンディは免許を持っていないから女が飲酒運転するんだけど死にそうになったりゲロを飲み込んだ状態でキスされたり、最後は無事に家に着いたかと思えば車に思いっ切り激突するし結局顔面にゲロ吐かれるし。
更に酷いのは女だけじゃなくて、同僚の3人もかなり酷い。夜の仕事場でガラス張りになっている巨大スクリーンルームみたいなところで大画面でAV流した状態でアンディを閉じ込めたり、大量のAVを家に勝手に持ってきて置いていったり、もの凄い剛毛なアンディの胸毛を脱毛させようとして、結局痛過ぎて途中で辞めてしまい抜いた痕が「顔」みたいになったり......散々だよね。
この映画でも日本の妙な部分がピックアップされていて、アンディがデートで鉄板焼きのお店みたいな所に行った時、近くにいた子供連れの客が「娘の誕生日だからお祝いの歌をうたってくれ」って店員に言って店員が歌った曲が「幸せなら手をたたこう」ですよ?笑
ズレてますよね、そういう所が日本人には面白い。

あと最初は大人しかったアンディだったが3人と一緒にいるようになり本質的には大人しいのだが徐々に言葉遣いがあからさまに悪くなっていくところとかがおもしろい。
「僕はシャイなんだぁぁぁあっぁぁぁぁっぁ!!!!!!!!!!!!」みたいな
下品でも大丈夫な人は観たら結構楽しめると思います。
ジャド・アパトー監督の作品は今後も観てみたいですね。
では、また今度。