トッツィー(Tootsie)

トッツィー』(Tootsie)
というダスティン・ホフマン主演の1982年のシドニー・ポラック監督作品を観た。
この作品では主演のダスティン・ホフマンゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門での主演男優賞を、さらにジュリー役のジェシカ・ラングがアカデミー助演女優賞を受賞した。
監督の作品は観た事がない映画ばかりだったが、シドニー・ポラック監督の出演作としては「モンテーニュ通りのカフェ」を観た事があったが、どんな役だったかは顔を見ただけではわからなかった。
他の出演作としてはスタンリー・キューブリック監督作品の「アイズ・ワイド・シャット」にも出演しているようで、観る予定ではあったのでその時は注意して観てみよう。
ちなみにトッツィーにもポラック監督は出演しています。


マイケル・ドーシー(ダスティン・ホフマン)は演技に対する気持ちが人一倍熱い俳優で、細かい演技や演出にも手を抜かないが、こだわり過ぎるせいでプロデューサー達を敵にまわしてしまい仕事がない。
ある日、マイケルが演技指導をしたサンディが昼メロドラマ「病院物語」のオーディションに行くが一目見ただけで落とされてしまう。さらに自分が出る予定だった舞台も他の役者に奪われ、怒って代理人のもとに行くが「誰も君を雇いたがらないし、25セントも稼げない」と言われてしまう。
仕事を失い窮地に立たされたマイケルは次の日に女装をし“ドロシー・マイケルズ”として「病院物語」のオーディションを受け、見事合格する。
勝手に台本を無視して大胆なアドリブの演技をするが、ドロシーのその大胆な演技が話題になり段々人気者になっていく。


ダスティン・ホフマンが演じるドロシーは本当にいそうな中年のおばさんですね。
ドロシーという人物を演じている内に女性のファッションも気にするようになるし。
マイケルの演劇仲間のジェフ役がビル・マーレーで当時32歳、すごく若く見えます。
途中でマイケルは昼メロ共演者のジュリーが好きになって演技のアドバイスとかもしてあげて結構親しくなるんですが、ドロシーの姿のままキスしようとしてジュリーにレズだと勘違いされ、更にサンディにはゲイだと勘違いされるというとんでもない状況に陥るんですよね。面白い。
しかも男達にめちゃくちゃ求愛されるし。キスもされるし。指輪も貰うし。
あと面白いと思ったのは代理人とマイケルが言い争うシーンで
「僕はセクシーなトマトを演じたさ。小劇場でも野菜の役をこなした。トマトにキュウリにサラダ、批評家の度肝を抜いた。」
という会話があるんですけど、どういう演技をしたらキュウリの役で批評家の度肝を抜けるんですかね。笑
まあまあ面白かったです。でもどうやったら仕事がないから女装しようと思うんですかね。笑
斬新すぎる発想と似合い過ぎる女装っていう。
なかなか男だっていう真実を告白しないし。

まあそんな感じですかね、では、また今度。