ツリー・オブ・ライフ(The Tree of Life)

ツリー・オブ・ライフ』(The Tree of Life)
というテレンス・マリック監督のアメリカ映画を観た。
この作品は第64回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールを受賞した作品で、ブラッド・ピット
ショーン・ペンなどが出演した。
監督のテレンス・マリックは名前を聞いた事がなく、過去の作品リストを見ても観た事がある作品はなかった。唯一名前を聞いた事がある作品が「シン・レッド・ライン」だけだったが、この監督の作品は色々な賞を受賞していた。


話の内容は.......正直なんて書いたら良いのかわからない感じで、困ってます。
ストーリーらしいストーリーがないというかなんというか。
頑張って書こうと思ったんですけど今回は遠慮しておきます。
自分としてはかなり印象に残った作品だったので作品名だけで話も思い出せると思います。


この作品は難しい。
まず作品の中に重要なストーリーが存在しないし、スケールが大きい。
最初は三兄弟の長男だけが父親から厳しい態度で接されて、その葛藤の物語かと思ったらそうではない。
パルム・ドールというよりは「ある視点部門」の作品なのではないのかなという感じ。
まあ、ある視点部門受賞作品はキム・ギドク監督の作品なんですけどね。
これがパルム・ドールを受賞したのだから賛否両論なのは仕方がないだろう。自分の感覚では賛というよりは否なのではないかと思う。
なんでもこの監督のテレンス・マリックさんは大学の元哲学講師だったのだとか。宗教の話とかヨブの話とか出てきたりとか、わからない人には全くわからないと思います。
でも評価出来るな、凄いなと思った点がこの作品にはありまして、それはカメラの視点とか映像の見せ方とかなんですけど、その点に関しては真似してみたいな、良いな、面白いなって思いました。

この作品は良い意味でも悪い意味でも映画ではないんじゃないか、そう感じた作品でしたね。


この記事を書くときに第64回カンヌ国際映画祭の事を調べたんですが、観てみたい作品がたくさんありました。
キルスティン・ダンストが女優賞を受賞したラース・フォン・トリアーの「メランコリア」はもちろん、ダルデンヌ兄弟の原題「Le Gamin au vélo」とか、ガス・ヴァン・サントの「永遠の僕たち」などが観てみたいです。
永遠の僕たちはアメリカ映画だが加瀬亮ミア・ワシコウスカなどが出演していて日本の公開は年末らしい。
早く観たいですね。