マジック(MAGIC)

『マジック』(MAGIC)
というアンソニー・ホプキンス主演のリチャード・アッテンボロー監督の1978年の作品を観た。
監督の名前を見た時に「この人誰?」って思ったんで軽く調べてみたらスティーブ・マックイーン主演の「大脱走」に出演していた人らしく、監督もやっているが俳優もやっているといった感じの仕事ぶり。
出演作としては「大脱走」の他に、「34丁目の奇跡」や「ジュラシック・パーク」などがあり、監督作では「ガンジー」や「あの日の指輪を待つきみへ」などが挙げられる。
ちなみに本作のジャンルはサイコ・スリラー系である。
個人的に全然興味なかったんですけど、自分がウディ・アレンの「おいしい生活」を観ようと楽しみにしていた所、友人がマジックを観ようってしつこく誘ってきて、あまりにしつこかったんで一緒に観てあげました。なんでも1人で観るには怖いんだとか。大学生でしかも男のくせに何言ってんだかって感じですよね。


売れない手品師だったコーキー(アンソニー・ホプキンス)は、腹話術人形でひょうきん者の相棒ファッツを使ったマジックで一躍人気マジシャンになる。
さらに敏腕エージェントのベン(バージェス・メレディス)に見込みがあると評価を受けたコーキーとファッツは念願のTV出演を目前としていた。
しかしTV出演の際に絶対に譲れないとTV局側が提示してきた条件は「健康診断」であった。
理由は、突然になって体調を崩されてたら番組を台無しにされてしまうからだという。
その条件に断固反対したコーニーは急にベンの前から姿を消してしまうのだが、そこにはコーキーの隠された秘密があった。

コーキーは仕事を諦め、故郷に向かうがそこに昔暮らした実家の姿はなく、学生時代の同級生が営んでいる静かな湖の近くのコテージでしばらく暮らす事になる。
だが、熱心なベンはそのコテージまでコーキーを探しにきて、更にコーキーの秘密を知ってしまう。
極度に混乱したコーキーは腹話術人形のファッツの言われるがままにベンを殺してしまい...........


やっぱりね、ストーリーの区切る所がわからない。今回は単純なストーリーだったからまだしも。
とりあえず、あんまり怖くはありませんでした。人形は結構顔のパーツとかが動いたりして怖いかもしれないけど別に大した怖さじゃない。
人形が怖いというよりは人間の内なる深層心理がそうさせたというか、もう1つの人格を生み出してしまったというか、まあ個人的にはあんまり「面白い!!!!」って感じたわけではないので、そこまで感想はないですかね。
個人的に嬉しかったのは、エージェントのベン役がロッキーシリーズのトレーナーのミッキーと同じ人で、名前を全然知らなかったのにふとした時に気づいて調べたらまさにその通りだったというその感じね。
うん、凄く嬉しかったよ。

個人的にこの映画の最大の見所は、アンソニー・ホプキンス演じるコーキーがファッツの助言を受けてベンを殺すシーンの会話なんですけど、

コーキー「どうやって殺すんだ!!?」
ファッツ「俺を使え!!!」

っていう会話をした後にベンを追っかけて殺すシーンがあって「ファッツを使って殺すんだから腹話術で油断させておいてとか、ファッツの中にナイフを隠し持ってかな」なんて個人的には考えてたんですけど、そんな考えは甘かった。

まさかのファッツを使って撲殺!!!!!!
それは衝撃的過ぎる!!
「俺を使え」とは言っていたものの、人形本体を武器にして、撲殺!!!!!!
なんというかもう凄かった。4回ぐらい殴ってて、その度に振り下ろされてるファッツが「ああぁぁ〜〜〜〜」って声出すから笑ってしまう。

そしてさっきの会話は英語だとこうでした。

コーキー「どうやって殺すんだ!!?」
ファッツ「俺を使え!!!」
     ↓↓↓↓
コーキー「How?How?」
ファッツ「Me!Me!Me!Me!Me!!!!!!!」

あぁ〜面白かった、そこだけ(個人的には)
最初の売れない具合とファッツを使ってからの人気度、ファッツとの会話、混乱している時のコーキーの感情の波、そしてこの撲殺のシーンを観ればこの映画はOKなんじゃないかと(個人的にかなりの偏りがある)。
あとはラストシーンが意外だったです。これは観てください。
今回はこんな感じで終わります。勢いで書いたので、書き忘れた事があったかも。
もし気がついたら追記で加えます。
では、また今度。